らそすの生みの親はリーマンショックです

つながロー会のHPにご訪問頂きまして、誠にありがとうございます。つながロー会会長、山口由恵(やまぐちよりえ)です。

 

 

  

私、ヨリエは、

・ロースイーツインストラクター
・ローチョコインストラクター
・ヘルスフ―ドマイスタ―協会公認マイスタ― 

・雑穀マイスタ―

・薬膳アドバイザー

・真岡のサンバチーム「ブロコ絆」代表

 

出会い・ふれあい・わかち愛」が生きがい!
そして、サンバが大好きな、ポジティブ熱血おばちゃんです。

 

2023年11月まで真岡市並木町で「らそす」というお店を経営していました。「らそす」は、ポルトガル語でLaços…つながり、絆を意味します。

 

自然派カフェサロンらそすがオープンしたのは2010年3月でした。とっても風の強い…そう、春の嵐が吹きまくる日でした。前途多難だな~と、思ったものでした(笑)

 

そして、らそすの生みの親は、リーマンショック。らそすを始める2年前の2008年暮れ…あのリーマンショックの始まりがきっかけでした。

話は約30年前にさかのぼります。一組のブラジル人ご一家と一人のペルー人女性との出会いがありました。その南米の方々とのご縁が、らそすの本社である㈱ドスール及び㈱友和(派遣会社)の始まりでした。亡父が創設者で、現在は私の夫が代表を務めています。そんなこともあり、南米は私にとってとても身近な存在でした。

 

2008年はブラジルに日本人移民がブラジルに渡って100周年の記念の年でした。この節目の年に、南米の方々にお礼がしたくて、会社を母体に同志と実行委員を組織し、「もおか木綿ふれあい祭り」という商連会主催のお祭りで、真岡初のサンバパレードをさせていただきました。

 

しかし、リーマンショックの波は、まるで祭りが終わるのを待っていたかのように押し寄せました。彼らとの30年間のご縁は、この時のリーマンショックの嵐の中…たった2か月で断ち切られていきました。さらに派遣切りで、8割もの社員さんの職が失われました。

 

そんな中、ブラジル野菜を栽培されていたあるブラジル人ご一家が、ブラジルに帰国せざるを得なくなり、ハウスやトラクター、借りている畑の権利等、全てを引き受けてくれところを探している!との情報が入ってきました。私達の会社で全てを引き受け、一ヶ月後、私達はブラジル野菜のケールビーツの栽培を始めました。ケールは青汁の素、ブラジルではcouveと呼ばれます。ビーツは鉄分たっぷりの赤カブ、ブラジルではbeterrabaと呼ばれます。どちらもブラジル料理に欠かせない野菜です。

 

当時、リーマンショックの不況の中、会社はどん底で、社長を筆頭に総務部スタッフ共に給料は半分!!でも、みんな明るく元気でした。慣れない畑仕事を笑顔で楽しみました。あの明るさは、今になって信頼であったのだと解りました。リーマンショックのため、会社を…日本を、去らざるを得なくなった社員さん達とも、一人としてトラブルは無く、笑顔で互いに「Obrigado!」(オブリガード…ポルトガル語でありがとう)と言い合えた事が力となりました。彼らのポジティブさにどれほど元気をもらえた事か…本当に感謝しかありません。

 

そして、この畑で収穫したケールとビーツが、美味しくて体にいいことを、もっとたくさんの方に知っていただきたい、職を失った南米の方々に働く場所を提供できたら…と「自然派カフェサロンらそす」が2010年にオープンしたのです。

 

2008年の秋に話は戻りますが、とても楽しかった心に残るサンバパレードの後に押し寄せてきたリーマンショックの波は、真岡に住む南米の方々の生活にも大きな影響をもたらしました。年が明けて私達は「支えあおう!真岡の絆」という野外イベントを同メンバーで立ち上げ、「職を失った外国人の方々の仕事に役に立つ日本語教室運営の資金を募る」ことを目標に掲げました。2008年のサンバパレードのために真岡まで駆けつけてくださった横浜のサンバチーム「サウーヂ」さんの協力もあり、2009年3月29日に実施された「支えあおう!真岡の絆」のイベントは大成功に終わり、このイベントの中で、真岡のサンバチーム「ブロコ絆」が誕生し、私が代表を務めることになりました。

 

「ブロコ絆」のテーマソング「Laços Travessia do Mar(海を渡った絆)」は、横浜のサンバチーム「サウーヂ」の当時代表だった石山和男さんからプレゼントされました。屋号の「らそす」はこの歌の歌詞からいただきました。

 

そんなこともあり、この真岡の地で南米の方々と共生していくこと、南米の方々の力になることは私の使命だと思っています。

 

たくさんのお客様に愛されてきた「自然派カフェサロンらそす」での10年間はあっという間でした。これまでの10年間、全力で走ってきましたが、この先はもっと、ゆっくり、ゆったりと、今までいただいたご縁を大切に大切に深め、さらなるわかち愛をしていきたい思い、10周年の2020年3月29日にこれまでのカフェ営業を卒業しました。

 

大きな決断でしたが、まったく悔いは無く、むしろ爽やかな充実感と感謝で、節目の日を迎えました。これからの時代は無理は禁物と思っています。時は止まりませんし、あせってからと言って早まるものでもありません。年齢にも素直でありたいです。これ重要(笑)これからの時代は、ゆったり、ゆったり、慌てずにです(^^)

 

そして、導かれるままに、2020年4月から営業形態をリニューアルして「セカンドらそす」として再スタートし、「出会い・ふれあい・わかち愛」をいっそう深めて参りました。

コロナ禍の始まりとともにスタートした「セカンドらそす」でしたが、ロースイーツやおむすび、季節の野菜をふんだんに使った養生ランチ、お弁当を提供や各種イベントを通じて、多くの方々とつながりを深められたと思います。

 

令和5年11月30日をもちまして「セカンドらそす」は閉店とさせていただきました。

これまで、長きにわたりご支援いただきまして、誠にありがとうございました。2度めの卒業です。
出会って 触れ合って わかちあって 来てくださいました皆様とのわかち愛は宝物です。

 

リーマンショックがきっかけで誕生したらそすは、コロナ禍の中、卒業〜セカンドらそすへという激動のスタートを切り、

これから「つながロー会」として再スタートします。

  

今までのらそす店舗は、若者が自分の夢を持って新しいお店としてオープンの予定です。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 

スペースとしての「セカンドらそす」はなくなりますが、
わかち愛は永遠です!

 

これからは、ヨリエのライフワーク「つながロー会」として、

 皆様と繋がり続けさせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。

 

2023年12月 つながロー会会長 山口由恵


よかったら、ヨリエのつぶやきをご覧ください。スキ、フォローいただけると嬉しいです。